クルーズ中の保険本当に必要ないの?クレカ付帯だけで十分なの?実際申し込んでみた
※今回は実際に申し込んでみた海外旅行保険「ジェイアイ傷害火災保険株式会社」さんの「海外旅行保険」のことについて書いていますが「海外旅行保険に加入するか」「どの保険会社、プランを選択するか」「オプションに入るか」は各自自己責任となります。良く良くお考えの上選択しましょう。
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そもそもクルーズに保険は必要なの?
以前は豪華客船に乗るのは数か月かけて、数百万かけて乗るものだという認識が強かったですが、現在は三泊四日で5,6万円のクルーズ代のツアーもあります。
5,6万の商品に保険の掛け金が5000円から10000円かかったとしたら、やはり正直保険金額が高いなと考えると思います。
でも旅行保険というのはこのクルーズ代金の金額を補償してくれるものではなく、旅行をしているときに他にかかるかもしれない費用をカバーしてくれるものなのです。
しかもそれが海外だとかなりの高額になります。5,6万円どころではなく数百数千万円が支払われるケースが普通にあるのです。
それを思うと10000円は決して高い保険金でもないなと私は思います。海外旅行中の色々なトラブルの補償を書き出してみました。
※以下全て条件によっては適用されない場合もありますので申し込む前に詳しいところは保険会社にお尋ねください。
[ジェイアイ傷害火災保険株式会社]
0120-877030
怪我や病気になったら
寄港地で交通事故にあったり、船内で病気になり船医さんにかかったりした場合の医療費等が補償されます。
船内医療以上の治療などの処置が必要な場合は、船にドクターヘリが来ます。ドクターヘリはケースにもよりますが数百万ともいわれています。
ドクターヘリが来ないとしても最寄りの港へ向かって、病院にかかりますがその時の治療費や入院日が支払われます。
海外へは数時間しか滞在しないクルーズでも船の上は日本の健康保険が効きません。なので全て実費となりますし、かなり高額です。
風邪などで診察して薬を処方されて対応していただいただけでも20000円弱はかかるケースがあるようです。
クルーズに参加するための港までの交通機関のトラブル
例えば九州在住で
5/1に「横浜港」から乗船して17:00に出航します。
5/2に「釜山」へ8:00入港し19:00出航します。
5/3は終日航海日です。
5/4に「四日市」に寄港します。
5/5に「横浜」へ戻ります。
①以上のようなツアーを申し込み支払いしていたとします。
②5/1に「福岡空港」から「羽田空港」10:00着の飛行機を自分で手配い予約支払いしています。
③5/1に台風のため飛行機が福岡空港から飛ばず、欠航し次に羽田空港に着く便は17:00ならとれたとしても、横浜港での15:30までの乗船が間に合わず船は17:00に出航しました。
④5/1の飛行機はキャンセルしました。
⑤キャンセルと同時に新たに5/2釜山8:00着の飛行機を取りました。
⑥5/2新たにとった⑤の飛行機で釜山へ行き客船と合流し乗ることができ、残りのクルーズに参加できました。
この場合の⑤の交通費を5万円を上限として補償されます。④はご自身でチケットをとったのでその先のチケット会社又は航空会社にてご相談しましょう。
又必ず、「事故証明書」や「領収書」等証明できるものが必要になりますので、忘れない様に交通機関や旅行会社等必要な所に請求しましょう。
あくまでも交通機関トラブルにおいて⑤のような新たに発生した費用が補償されます。
パスポート手荷物の盗難・破損
自分のカメラを落として破損してしまった場合、損害額10万円まで補償されます。同等の物を新たに購入する費用または修繕費のどちらか低い方の値段をお支払いします。
パスポートが盗まれた場合、パスポートの再取得に必要な交通費、発給手数料、写真代等が補償されます。
業界初!日本語ガイドが付き添う費用を負担
海外旅行は言葉が通じないのが不安の種の一つですよね?ましてや事故や病気になったとして、状況を説明するのさえままならないと思います。
そんな時に付き添ってくれる日本語ガイドさんに支払うガイド代を補償します。
例えば、ツアーから離れて病院へ行くときに日本語ガイドさんが付き添ってくれます。又、海外での盗難などで、パスポートを見知らぬ地で再発給しなくてはいけない時や家族が救援に来る時や受診が終了しツアーに戻るときに日本語ガイドさんがいてくれたら安心ですね。その費用を補償してくれます。
ただ、国や場所によってはガイドさんが提供できない場合もあります。
その他の事故
お風呂の水を溢れさせてホテルの部屋を水浸しにしてしまった際にホテル側へ払う損害費用。
急に歯が痛くなった時に歯科医師が必要であると認めた場合の応急処置。
これらの費用が補償されます。上記ケースでも補償対象外になるケースもありますので必ず保険会社へご確認ください。
クルーズ中の保険気になるところ
クルーズで豪華客船旅行に行くときに、保険に入ろうと考えたとします。その時に気になることを書き出してみました。
4泊5日日本発着クルーズ海外寄港地1日だけ、海外旅行保険適用期間は?
一日でも海外寄港地があるのであれば「海外旅行保険」になります。その際他の日は日本の寄港地や船の上だったとしても4泊5日に5日分が保険適用期間になります。
日本船籍の船で国内寄港地のみのクルーズの場合は「国内旅行保険」になり、寄港地に降りているときだけではなく、クルーズツアー期間中が保険適用期間となります。
豪さんが考える、クルーズ中の保険 必要とする一番厚い補償は「治療・救済費用無制限」
こちらはクルーズというよりは海外旅行へ行かれる方全般に共通することですが、どこの部分が一番補償がカバーされていると安心なのかというと「治療・救援費用の補償」です。
こちらの保険が「無制限」というものがあれば一番安心です。というのも死亡保障や後遺症障害などの補償を大きくするのも良いですがこちらは日本ですでに入られているかたも多いのではないでしょうか?
その部分が重複するよりも「治療・救援費用の補償が無制限」でついているというのは大変心強いです。
イオンクレジットゴールドカードについている旅行保険は無制限ではなく200~300万円まででした。
実際に海外で「治療・救援費用」として保険金が支払われた例の金額はというと
カナダ:7081万円:脳梗塞
ハワイ:6080万円:胃腸炎・肺炎
アメリカ:5664万円:交通事故
トルコ:4110万円:転倒・骨折
※ジェイアイ傷害火災保険株式会社パンフレットより抜粋
となっております。クルーズでドクターヘリが出た場合の費用はケースバイケースですが数百万以上かかることもあるといわれています。
これらを見ると「無制限」は決して無駄ではないのです。
別の旅行会社(ツアー)からもジェイアイ傷害火災保険株式会社の海外旅行保険は申し込めるの?
こちらの保険内容がすごく気に入ったので次の海外旅行やクルーズでも同じ保険に入りたいなと、考えた時は、まずその時の旅行会社(保険代理店でもある)さんに「ジェイアイ傷害火災保険株式会社の取り扱いはありますか?」と、問い合わせてみましょう。
取り扱っているのであればそのまま申し込めます。取り扱っていない場合はお近くの「JTB」さんの窓口へ行きますと申しこむことができます。
オプションも意外と重要
上記はジェイアイ傷害火災保険株式会社の「海外旅行保険」を申し込むとどのプランにも標準でついてきます。
これだけでもかなり安心ですが、オプションの特約も充実しています。特約なので単体で申し込めません。追加で特約保険料を支払うことでオプション特約を付けることができます。
「旅行キャンセル費用補償特約」
例えば、たいてい旅行代金を事前に支払っていると思いますが、この保険を契約した翌日から出発前に旅行先の国でテロが発生して旅行をキャンセルする必要が出てきたり、ご自身や親族が入院又は死亡したことで旅行に行けなくなりキャンセルしたときに、旅行会社に支払った費用を補償しますというものです。
保険金額は自分で選びますが、旅行を止めることで発生するキャンセル料がいくらかかるかを目安に考えてみてください。
クルーズにおいて船会社の都合で、申し込んでいたクルーズ自体が欠航になった場合は基本全額返金されます。
ただクルーズは世界中の海に港があります。何かの理由で予定していた港に行くことができない状況が出たとしても行先を変えてツアー自体は無くなることがありません。
ほぼほぼ全行程欠航するということはないのです。安全な航路へ変更して運行をすることで対応しています。
なのでこの特約では本人や親族が入院したり死亡したりする状況が発生してクルーズをキャンセルしなくてはいけない状況が出てくることが考えられます。
保険金額10万円補償されるとして550円の保険料になります。
「旅行中断費用補償特約」
こちらは出発後旅行を途中で止めて、帰国費用等が新たに発生した場合、支払った交通費や宿泊費、通信費等が補償されます。
保険期間と保険金額をご自身で選びます。6日間で保険金額10万円で60円の保険料です。20万円で120円の保険料です。
どのような状況の時に帰国した場合支払われるかというと、日本政府から、渡航先から退避しなさいという退避勧告が出た場合や、旅行中に自宅が火災や台風等(地震・噴火・津波は当てはまりません)で100万円以上の被害を受けた場合などです。
クルーズで実際入った海外旅行保険
5泊6日のクルーズ旅行でツアー代金が約7万円の旅行に、実際に入った海外旅行保険は、6日間で死亡保障が一番少ないもので治療・救済費用が無制限がついているもの:8310円の保険料です。
オプションの「旅行キャンセル費用補償特約」の10万円の保険金額に保険料550円。
「旅行中断費用補償特約」の6日間で10万円の保険金額に保険料60円。
をつけるようにしました。合計8920円です。これを高いとするか安いとするかはご本人次第です。
実際の海外旅行保険契約証
こちらが実際申し込み、クレジットカード決済をした後送られてきた「海外旅行保険 契約証兼保険料領収証」です。他に入っていた物は「海外安心サービスガイドブック」「海外旅行保険ご契約のしおり」「海外旅行保険金請求書」「ご契約手続きに関するアンケート」です。
こちら一式を必ず旅行に持っていき、寄港地で降りた時もいつも持っておくようにしましょう。「海外旅行保険金請求書」は用紙で、何かあった時はこちらを記入して、ジェイアイ傷害火災保険株式会社に請求するようになります。
トラブルが発生したら全世界にあるjiデスクへ
実際何かトラブルが発生したら、海外55都市にあるjiデスクへ連絡し相談します。日本語が話せるスタッフがいらっしゃるのでそちらと相談します。
クルーズの場合はどうなりますか?と相談したところ国内海外の寄港地に降りているときではなく、洋上の時は「ji事故受付センター(日本)」へかけてくださいとのことです。国際電話のコレクトコールでji事故受付センターへ着払いで通話をします。
もしコレクトコールで繋がらない時は通常の国際電話でかけなおします。「発信地の国際電話識別番号」が必要になりますので船のデスクに問い合わせてください。
洋上は繋がりにくいことがあります。ただ船上でつながらなかったとしても、事前に連絡がないと保険金が降りないなどということはありませんので、ご安心ください。何事もないことが一番です。
これらの電話番号などは「海外安心サービスガイドブック」に書かれてます。寄港地で下船されるのであれば必ず持っていきましょう。
クレカ付帯を選ばないわけ
そもそも、最近は旅行代金や航空チケットをそのカードで支払ったときだけ、補償対象になるというものが多くあります。今回私もイオンカードのゴールドカードについている補償を聞いたのですが、今年の4月からこのように制限が入るようになりました。
ご自身のお持ちのクレジットカードはどうなっているかカード会社へ早めに確認しておきましょう。クレジットカードを持っているから保険に入らないという方は今一度確認されることをおすすめします。
クレジットカードに付帯している補償は一番厚くサポートしてほしい「治療・救援費用」に上限があります。なのでクレジットカード付帯の補償だけで良いという考えは私の選択肢からは外れました。
クレカ付帯の補償だけでは心配な方には「クレジットカード保険サポートプラン」
こちらに入ると、クレカの補償に「治療・救援費用 無制限」がついてきます。なのでこの部分に関しては安心できます。
ただ同等の補償内容の保険に入るとして金額が6480円です。先ほどの8310円と比べるとそんなに大きく変わりません。何かあった時の連絡先としては一本にまとめておきたいので私はクレカサポートよりもしっかり保険に入ってオプションも付けることにします。
クルーズに海外旅行保険が必要か、入るか考えた結果
保険は安心を買うと思ってます。使わなければそれが一番です。もちろん使わなかったものに1万円近く払うのはもったいないと思います。
今はクルーズ代金もお安いですし、日本発着5~6万で行ける時代です。しかも5泊6日のツアーで海外に実際寄港するのは数時間。後は日本の寄港地にいるか海の上です。
そう思うと海外旅行保険はもったいないなと思われがちですが、安心を買うと思えば安いものです。もしも高額な支払いがあるときは数百万という請求額が実際に来るからです。
今まで飛行機でトラブルがなかったかといえば、台風もあったし、異常が発見されて、手前の空港で降ろされて、点検後は時間がなくて予定の空港に着かないかもしれないというハプニングも経験した事が有ります。
幸い事なきを得て追加で金額が発生したことはありません。ただラッキーだっただけでいつ自分に降りかかって来るかはわかりません。
クルーズに数十回と乗っている方がおっしゃるには、「ツアー中もう何度もドクターヘリが来たことがあるよ。実際見てはないけど、アナウンスが良く入るし、寄港地を変更して病人を送ったこともあるし」とおっしゃっていました。
ただ、ご本人は保険には入ったことがないそうです。私はお話を伺って保険に入ろうと思いましたが、ドクターヘリが来る状況を実際何度も経験しているのにご自身は保険には入らない方もいらっしゃいます。
こればかりは自己判断になりますので、皆さんも納得の上でどうするかご自身で判断しましょう。
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