船長は七変化!船内で犯罪が起きると警察官になる
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頼りになりますセキュリティ・スタッフ Security Guard
豪華客船に乗っているのはパスポートを持った身元のはっきりした乗客やスタッフなのでさぞかし安全かと思いきや、やはりあれだけの大人数が限られた空間にいるので少なからずトラブルはあります。
ちょっとしたいざこざや、ケンカ、プールなどでおぼれる、等々。船内に警察官はいませんが、そのような時はセキュリティスタッフの方がいて対応してくれます。常に船内を巡回警備してくださってますし事故等が発生した時の調査等もしてくれます。
プールサイドなど色々な所でお酒を頂ける環境がありますが少しでも危険、とか怖いなと思ったらクルーの方が「ボタン」を押します。するとセキュリティスタッフの方が飛んできて解決してくれます。
豪華客船は近づくだけでも厳しいセキュリティ
何度か船内見学会に参加をしました。その時は事前に有効期限内のパスポート番号を提出したり、身分証明をはっきりしたうえで申し込みが受け付けられます。
見学会当日もまずは、クルーズセンターに入る前に、申込者自身かどうかチェックを受けます。また、申し込みをしたときと同じパスポートか運転免許書を持ってきて、それと引き換えにクルーズカードをお借りします。
パスポートは下船まで預けておきます。ここでやっとクルーズセンターに入ることができます。その後空港と同じような金属探知機のチェックを受け、手荷物もエックス線を通し、顔写真も取られます。
その写真はクルーズカードに登録されて、船内での身分証明書になります。また下船の時はそのクルーズカードをスキャンして本人かどうかの確認をして船を降りれます。そしてそのクルーズカードと最初に預けたパスポートを交換してやっと終了です。
又、船内に入らない「船体だけの見学 出港お見送りの会」の時のセキュリティも厳しいです。日本船はまだ船体全部を見れる位置まで入れますが、外国船になると、船首の方しか入れません。
そしてこれは日本船も外国船も同じですが、船に乗り込める位置にまでは近づけない様になっているのです。
王様よりもえらい?!船長さん
ここまでセキュリティがしっかりしていても警察官がいないのなら洋上の船内は好き勝手し放題じゃないかと、悪魔がささやいたとしますね。でも大丈夫です。大型客船の船長さんは警察官と同様の権限を持つのです。
それだけではなく、他にも市長や裁判官のような権限も持っているのです。まさに七変化です。
船内で出産したときの出生や死亡を記録したり、事件や事故の証拠品を保全し、身柄を拘束することができます。そして退船命令を下すこともできるのです。実際に船内で何度も何度もトラブルを起こした乗客の家族を強制退船させるために港へ引き返した事例もあります。
又、やむをえない事情があれば積み荷を捨てたり、勝手に使用することもできるのです。まさに「王様よりもえらい?!」。
ただしこのような強い権限を持つのですから、下した命令についての責任は問われます。船長さんはとっても凄いんですね。
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